3行まとめ

  • effortは5段階(Low、Medium、High、Xhigh、Max)。低いほど速く軽く、高いほど時間と費用がかかる。
  • Sonnet 5.5の発表ページによると、既定値はClaudeのアプリとClaude CodeがMedium、APIがHigh。
  • Sonnet 5.5の発表では、あるコーディング評価(FrontierCode)でMaxの点がXhighより低かった、と公式が注記している。「最大にすれば最良」とは限らない。

effortとは

effortは、AIがどれだけ考えてから答えるかの強さです。同じ質問でも、短い時間で答えを出すか、じっくり確かめてから出すかを選べます。社内でいえば、「ざっと目を通して」と「ダブルチェックして」の違いです。Anthropicは、Opus 5.5(9月22日)、Sonnet 5.5(9月28日)、Haiku 5.5(10月7日)を順に発表しました。Haiku 5.5は、調整できるeffortを持つ最初のHaiku系モデルだと説明されています。

公式が書いていること

Sonnet 5.5の発表ページには、effortがLow、Medium、High、Xhigh、Maxの図に5段階が示され、アプリとClaude Codeの既定はMedium、API(Claude Platform)の既定はHighとあります。低めの設定は速く、使うトークン(AIが読み書きする文字量の単位)も少ないため、日常の作業向きとされています。一方、FrontierCodeという評価では、Maxの点がXhighより低かったと注記されています。理由は、MaxではClaude Codeのコードレビュー機能を多く走らせ、調べた2件で時間切れや範囲外の編集が起きたためです(この評価は範囲外の変更を減点します)。

今月の変更点として押さえること

新しいのは、小型のHaiku 5.5でもeffortを調整できるようになったことです(3モデルの発表ページの図には、どれもLow〜Maxの5段階が載っています)。使い分けは、日常の下書きや分類はMediumか低め、間違いが許されない確認作業だけ上げる、が出発点です。まずは既定で試し、足りないと感じた作業だけ上げます。基礎の頼み方は「伝わるプロンプトは、4つの要素で作る」を参照してください。

日本の読者が試せること

切り替えの手段があるか確かめる

お使いの画面やツールにeffortの選択があるか確認します。ない場合は、次の2段階を、依頼文で「簡潔に」「念入りに」と変えて比べるだけにします(effortの切り替えそのものではありません)。

同じ依頼を弱・強で比べる

下のプロンプトで、同じ依頼をeffortを変えて2回試します。時間と出来を記録します。

上げる価値があったか判断する

待ち時間に見合う差があったかを見ます。差がない作業は、既定のままにします。

[ ]の部分を自分の情報に置き換えて使えます
次の作業をしてください。
作業:[例:架空の問い合わせメール5通を、「料金」「操作」「その他」に分類する]
材料:[ここに架空のメール5通]
条件:材料にある情報だけで判断。迷うものは「要確認」とし、理由を一言。
出力:表(番号/分類/理由)。

確かめること

  • 弱・強の両方で同じ条件で試した
  • かかった時間と出来の差を記録した
  • 上げる価値がある作業だけ強くすると決めた

日本でやるなら

  • 公式ページには、effortを無料プランや各有料プランで選べるか、アプリ上の画面名が何かは書かれていませんでした。お使いのプランで選べるかは、アプリの画面で確認してください。
  • Opus 5.5の発表ページは、利用できる料金プランを明記していません。Pro、Max、Team、seat-based Enterpriseの各プランで、5時間あたりの利用上限を引き上げると書かれています。
  • API料金はドル建てです(Sonnet 5.5は100万トークンあたり入力2ドル・出力10ドル、と公式が記載)。アプリで使う個人の方には、直接は関係しません。
  • 仕事の文書を貼る場合は、貼ってよい情報かを先に確認してください。目安は「仕事の情報をAIに入れる前に」の記事を参照してください。

確認できていないこと

  • アプリ上でeffortを切り替える方法と、プラン別の可否は確認できていません。
  • 公式の表にある得点やコストの比較は、Anthropic自身の評価で、第三者の検証は確認していません。
  • 公式ページはeffort各段階の詳しい挙動を説明していません。

出典

数字・事例は出典の記載に基づくもので、当サイトでは検証していません。サービスの提供状況や画面は、プラン・地域・時期で変わります。